西栄寺西宮有馬坊・花供養
〜亡き人に教えられ育てられ〜
花の永代供養とは、
大切な故人のお骨の一部をパウダー状にして、
花の培養土に混ぜ、
愛しい故人のお好きだったお花や、
お旅立ちになった時節のお花、
想いでのお花などを鉢植えにし、
西宮有馬坊で大切にお育てしながら、
別離の悲しみや寂しさを癒すための供養です。
開花したお花は、〝押し花に額装〟や、
〝故人の名前を記したハーバリウムボトル〟
などにして手元供養ができるようにします。
花供養以外のお骨を納めるところがない場合は、
西栄寺大阪本坊の合葬壇に永代供養ができます。
西宮有馬坊で作成した押し花フレーム
西宮有馬坊で作成したハーバーリウムボトル
法名石碑
花供養の起源
古来より、故人を偲ぶ供養の方法のひとつに、お骨をパウダー状にして土に混ぜ込み、
その土で花瓶を焼きあげ、その花瓶に一輪の花を挿して供養する営みがありました。
西栄寺西宮有馬坊では、そのような供養のあり方を現代風に捉え直して、故人を偲ぶ機会にしていただきたいと考えています。
供華
仏壇やお墓にたくさんの色花で飾ることを「供華」といいます。
華は人生に例えると「完成」を意味して、華を供えることは人生の完成を表すことです。さらに私たちは、理屈ではなく無条件で華を好み、華に多くの意味を持たせます。
「仏説阿弥陀経」には、極楽浄土では「大きな蓮の花から、青い光や黄色い光、赤い光や白い光が美しく光り、とても芳しい香りを放っている」と説かれています。
蓮の花は、泥の中にあって美しく咲く花として、「この世の五濁悪世でも蓮のように美しく生きなさい」という仏さまからのメッセージを持っています。しかし、時がたてば美しい蓮も朽ち果ててしまいますが、花の実の中では、また次に咲くための種が内包されています。そのようにして花のいのちは永遠に繋がっていきます。
この、美しいいのちのつながりを〝あみだ〟と称え奉るのが「供華」本来であります。