植物の神秘!

植物は、植物同士で特殊な方法で会話し、栄養分などを分け与え助け合う。葉をかじる虫などに対しては、ただ単にかじられるだけでなく、虫の嫌がる物質を出して戦い、植物仲間に危険を知らせる。この地球に花というものが誕生してから、花の蜜を好む昆虫が増え、昆虫を餌にする動物が増え、生物の多様性を生み出した。このような植物の神秘的な営みは、私たちが想像することさえできない超越的なものだ。「草木国土悉皆成仏」小さな草や木にも仏が宿る。このお経をあらためて深々と感じつつ〝花供養〟の意義をまた一つ見出すことができた。

謹賀新年

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
本年もご教導をたまわりますよう心よりお願いを申し上げます。
西栄寺西宮有馬坊は「花供養のお寺」を特徴にして頑張っています。花供養とは、故人のお骨さまをいただいて、お花をお育てしながらご供養することです。
仏教では、お花に多くの意味をもたせてとても大切にします。また、故人を偲ぶ悲しさは仏前に供えたお花が癒してくれます。そのような愛おしいお花とともに、檀信徒みなさまのご安穏を念願致しております。

吉祥草

西宮有馬坊に〝吉祥草〟の花が咲きました。
吉祥草は草深いところからそっと顔出す可憐な花で、
花が咲くと「良いことがある」といわれる縁起のいい花です。
花言葉も「祝福」「吉日」「祝意」などの心温まる言葉ばかりです。
「観音草」との別名もあり、お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開かれたときに咲いていた花とも伝わっています。

植え替え

秋は、花壇の植え替え時期です。
秋に植えた花は、冬の寒さに耐え、霜枯れの危険からも生き延び、来年の春までお寺の境内を華やかにしてくれる大切な存在です。
言うまでもないなく、花は生き物です。
私たち人間と何ら変わりない生き物です。
その尊い命を大切にお育てするのが〝花供養〟です。

押し花の法名立て

花供養のお寺として、境内で育てたお花を押し花にし、檀信徒さんのご両親の法名を記した和紙にあしらえ、額に収めてお渡しいたしました。
もちろん過去帳にも筆耕していますが、お仏壇とは別で、リビングなどに置いていただき、より身近に仏さまを感じていただければと思います。