お叱りの言葉

『お坊さんヘルパーがゆく』
「あんたのところお寺やろ!」
訪問介護の中で、なんらかの失敗をしてしまうと、
この言葉が返ってくることがあります。
この言葉の裏には、
「あんたのところはお寺やから期待してんねん」
という励ましだと前向きに捉え、
頑張るしかないと、心を強くしています。

サービス付き高齢者向け住宅

『お寺の介護はいにこぽん』
お寺が運営する「サービス付き高齢者向け住宅」の特徴は、
一言でいうと、しっかりと看取りができることにあります。
ご本人はもちろん、ご家族へのサポートも重要です。
スタッフの「お坊さんヘルパー」も、
医療的介護(吸引など)のスキルがなくてはなりません。
でも、一番大切なことは、お坊さんとして、
旅逝く方が、ご自身の人生を振り返って、幸せだったと思えるように、
こころに寄り添うことであります。
死は、決して恐ろしいことではなく、
まして、人生の敗北でもない。
大いなる命のつながりに還ることであると、
伝えることであります。

病院との提携

『はいにこぽんのいえ』
提携先の病院事務長との打ち合わせ。
サ高住でのターミナルケアに関して、
医療・介護・宗教が連携し協働することが確認できました。
このことは大きな進展です。
地域福祉の中に溶け込みつつ、
新しい形のお寺を築き上げたいと強く思います。

焼き鳥

2016ー3/14
近所の焼き鳥屋さんで、一人ほっこりしているところに
家内よりのIPADのフェイスタイム通知が鳴った
携帯電話を忘れてIPADしか持っていない私は
緊急事態かと思い、慌てて通話

家内:「パソコンのエクセルがおかしいねん」
私の心:なんでや!めちゃ音量デカイやないか!
私 :「今、焼き鳥におんねん」
家内:「お弁当の注文書作んのにいんねん」
私 :「今、焼き鳥におんねんわかるやろ」
私の心:音小ちゃくするんどれや!?
家内:「声のトーンがちゃうな」
私 :「周りの人に聞こえてるから、もう切るで」
家内:「いつもと声のトーンちゃうやん! いつもより優しく喋ってるやん!!
いつもと全然ちゃうやん、 なんやの!?」
私 :「……」
私・・通話を切る

その後焼き鳥屋の店内に捲き起こる
私への憐れみと同情の空気
ここで逃げるわけにもいかない
注文したメニューはまだ来ていない
それでいて
大人の男として動じずに振る舞い
また、そんな家内を許容し
そんな家内を微笑ましいとさえ想う姿を演じないと…

…………恐るべし家内