「お寺の介護はいにこぽんのいえ」の家族会です。
サービス付き高齢者向け住宅では、 年1回家族会を開催し、入居者さんとはもちろん、家族さんと職員の親睦を深めます。
私は、介護福祉部長という立場で家族会を運営しましたが、普段は、僧侶として西宮坊の法務を兼ねているため、介護業務の詳細な部分は、介護職員に任せる事が多く、そのためか、入居者や家族さんの笑顔は、普段身近に接する介護職員に向けられる事がほとんどです。
寂しいと感じること半分と、介護職員への頼もしさを感じること半分です。
しかし、密かに、私自身どちらかに専念するように考えを固めていかないといけない時期にきているように感じています。
江戸時代の禅僧、鈴木正三のことばに「仏法といふは、只今の我心をよう用いて今用に立てる事なり」とあります。
これは、何のために修行するのかと問うた時に、目的を遂げるための修行ではなく、修行そのものに意味があり、その姿がすでに仏であると理解できます。
僧侶であれ介護部長であれ、打算や利益優先では、いくら専念したところで真実の光は見えてこないし、いつまでたってもこん畜生の似非坊主が定位置になる事でしょう。
チーン!南無阿弥陀仏
月: 2018年7月
超酷暑!
とんでもない暑さが続いています。
兵庫県の豊岡では38.6度で全国一番だったらしいですが、わが西宮坊も、あまりの高温で本堂の冷房が効かない状態です。
さらに、僧侶が着る真っ黒の衣などの黒い衣装は、テレビ情報によると、 表面は場合によっては50度くらいまで上昇するそうです。
なんて恐ろしい…
「夏の小袖」ということわざがありますが、夏のお衣でも小袖なみの暖かさ!?
「夏布子の冬帽子」などのことわざもありますが、西宮坊の石段回廊に祀っている仏様も、どこか暑そうにされて居られる様子が気の毒でなりません。
合掌
しまの日
本日19日は、しまの日です。
しまにとって、夏は楽しいことが満載の季節でした。
特に、お祭りが大好きで、可愛らしい浴衣を着て、近所のお祭りに行く姿は、今でも忘れられません。右隣に写る次女も今年は中学生になって初めての夏休みが始まろうとしています。
しまねえちゃんが、いつも見守ってくれていることを
感謝して一日を過ごします。
酷暑!
こんな時期にゴルフに行くとは、我ながら奇特であると感じ入ります。
飲み水を2リットル持参しましたが、 見事に飲み切りました。
後半は、意識がもうろうとして、あまり覚えていません。
スコアなどはいうまでもなく、 生命に危険をおよぼすような酷暑だと注意喚起されている意味を体感した1日でした。
「思わじと思うも物を思うなり、思わじとだに思わじやきみ」
沢庵和尚の古歌ですが、暑いとお思えば暑いのは当たり前で、暑くないと思っても、それは暑いからそう思うのであって、暑いとも暑くないとも思うなとお示しであります。
奥深い…
次女合格
次女が、芸能プロダクションに所属することになりました。
先日のオーディションの結果、これを合格というのかどうかは定かでありませんが、早速、プロフィール撮影のために心斎橋まで妻とともに出向いたそうです。
同行した妻曰く、メイクさんやヘヤースタイリストさん、カメラマンさん、みんな丁寧で親切だったそうで、至極安心したとのこと。
父親の私としては、まだ複雑な心境ですが、せっかく次女が自分で掴んだチャンスですから、ジャマだけはしないようにと思いつめています。
僭越ながら、次女が撮影前の緊張している時の写真をアップしたします。
なんだかんだと言って喜んでいる親バカな私…
旧友
久しぶりに旧友が3人集いました。
そのうちの一人とは20年ぶりです。
各自それぞれ当時からすれば、生活環境が激変しています。
でもこうして久しぶりであっても、当時のまま自然と話せるものですね。
禅宗の祖。道元は「同事というは不違なり。自にも不違なり。他にも不違なり。」と示しています。
これは、他人と同和するとき平凡な自分であるべきことをことさら強く戒めて、他人と同じく時を過ごすための極意であります。
今夜は、僧侶という立場を忘れて、旧友との時間を楽しみたいと思います。
会計
本日は、関西臨床宗教師会の理事会がありました。
年度の途中ではありますが、今年度の会計の役を依頼されましたので、お引き受けすることとなりました。
実は、わが家族が普段の住まいにしている地区の理事会でも、今年度の会計に任命されていて、今年度は、こういう巡り合わせになっているのだろうと、抗うことなく素直に引き受けている次第です。
経済の世界では、「好循環」という言葉がありますが、 私は「良循環」という言葉が好きで、よく使っています。日常の小さくても良い行いを大事にしておれば、良い流れが起こり大きな幸せへと導かれるという意味です。
与えれらたお役目には、何らかの意味が内包されて回ってきたのでしょうから、大事にそのお役目を果たしたいと心を強くしています。
祈り
先日の豪雨被害がとんでもないことになっているようです。
まさか、こんなにも多くの尊い命が亡くなるとは、 想像し難いことです。
なぜこんなにも恐ろしく悲しいできごとが度々にやってくるのでしょうか。
今は、亡くなられた方々のご冥福を祈るのみです。
南無阿弥陀仏
入居者さんの旅立ち
「お寺の介護はいにこぽんの家」に入居中の“A子”さんが本日永眠されました。
A子さんは、循環機能に疾患があり、医療用酸素を付けていました。
サービス付き高齢者向け住宅では、医療的ケアが必要な高齢者の入居は、難しい現実があります。
A子さんのご家族から入居の打診があった際も施設としてどうしたらよいか検討しました。
ただ、介護福祉部長としての私の中では、 亡き長女が同じく医療用酸素のお世話になっていたことと、その亡き長女が小学校に入学する際、市の教育委員会は養護学校への入学を勧めていましたが、親の私たちの意向は地域の小学校へ入学させたいという思いが強くありました。
何度も話し合いをしながら、最終的には当時の小学校校長の「地域の子供達は、地域で育てるのが基本」という言葉が決め手になり、希望通り地域の小学校に入学できたことを思い出し、さらには、長女が小学校内で医療的ケアが必要になった時のため、ボランティアの看護師さんが付き添ってくださったことへの感謝のお礼につながると思い、A子さんの入居を引き受けました。
世の中は、目に見えない縁によって繋がっていると説くのが仏教です。
亡き長女とA子さん、そしてそこに関わる人たちは直接の関係はありませんが私という人間を通して縁を生み出したのです。
A子さんの、安らかなご往生を心より念願申し上げます。
合掌
大雨特別警報
西日本に大雨特別警報が出ました。
わが西宮坊のある地区も、西宮市内の土砂災害警戒区域に指定されているので、とても不安です。
日頃より、前向きな日常を過ごすために、「晴れてよし、雨降ってよし」と宣っていますが、これだけの雨が降ったら、そんなこと言ってられないと感じます。
この豪雨はまだ止みそうにありませんが、大きな災害にならないことを心より念願いたします。