「お寺の介護はいにこぽんのいえ」の家族会です。
サービス付き高齢者向け住宅では、 年1回家族会を開催し、入居者さんとはもちろん、家族さんと職員の親睦を深めます。
私は、介護福祉部長という立場で家族会を運営しましたが、普段は、僧侶として西宮坊の法務を兼ねているため、介護業務の詳細な部分は、介護職員に任せる事が多く、そのためか、入居者や家族さんの笑顔は、普段身近に接する介護職員に向けられる事がほとんどです。
寂しいと感じること半分と、介護職員への頼もしさを感じること半分です。
しかし、密かに、私自身どちらかに専念するように考えを固めていかないといけない時期にきているように感じています。
江戸時代の禅僧、鈴木正三のことばに「仏法といふは、只今の我心をよう用いて今用に立てる事なり」とあります。
これは、何のために修行するのかと問うた時に、目的を遂げるための修行ではなく、修行そのものに意味があり、その姿がすでに仏であると理解できます。
僧侶であれ介護部長であれ、打算や利益優先では、いくら専念したところで真実の光は見えてこないし、いつまでたってもこん畜生の似非坊主が定位置になる事でしょう。
チーン!南無阿弥陀仏