植物は、植物同士で特殊な方法で会話し、栄養分などを分け与え助け合う。葉をかじる虫などに対しては、ただ単にかじられるだけでなく、虫の嫌がる物質を出して戦い、植物仲間に危険を知らせる。この地球に花というものが誕生してから、花の蜜を好む昆虫が増え、昆虫を餌にする動物が増え、生物の多様性を生み出した。このような植物の神秘的な営みは、私たちが想像することさえできない超越的なものだ。「草木国土悉皆成仏」小さな草や木にも仏が宿る。このお経をあらためて深々と感じつつ〝花供養〟の意義をまた一つ見出すことができた。