お彼岸

「暑さ寒さも彼岸まで」とは言うものの、今年はまだまだ酷暑が続きそうです。
先日、お寺の車を洗車するのに、水のホースを伸ばしたままアスファルトの上に置いていましたところ、ホースの中の水が熱湯になっており危うく火傷するところでした。
秋が深まっても暑さが続く中では、ほとほと嫌になり、どこか涼めるところはないかと思いつめましたところ思い出したお話がございます。
仏教では、教えに反すると、灼熱地獄という世界に送られ、鉄火棒でさんざんに叩かれ、鉄鍋で焼かれたり煮足りされるのが6000年も続くとありまして、いやはや、その世界のことを思えば、私たちのいる今の世界がなんとも涼しく感じてきます(笑)。
あぁ〜極楽極楽/^人^ (^人^ ) なんまいだー

秋の入道雲 西宮市山口町

墓じまいセミナー

9月20日(土曜日)10:20から「墓じまいセミナー」に登壇します。
昨今、お墓の所有に負担を感じる人が多く、お墓を処分する〝墓じまい〟が何かと話題ですが、墓じまいに関するあれこれをお話しします。


生老病死

9月に入りましたが暑さが続いています。今夏の酷暑は心身の負担大きいだけでなく、水不足による農作物の被害を聞いたかと思えば、すぐさま海温上昇による集中豪雨の被害が聞こえてきたりと、自然環境の変化にも翻弄された夏でした。

仏教では「生きるということは苦しいことだ」と教えています。
それはなぜなら、どんな人でも例外なく、生まれたら、年々に老いて、しだいに病に冒され、やがては死にゆく存在だからです。これを「生老病死・しょうろうびょうし」と言いますが、仏教の本質でもあり、私たち人間の抗うことのできない定めでもあります。
この言葉は一見、残酷な印象を持ちますが、少し考え方を変えて、「老いてこそ心豊かな日々があり、病んでみてはじめて感謝できることも多く、そして、ようやく生きるという過酷な現実から解放されて永遠に眠ることができる」と受けとめれば、人生の過ごし方の景色が穏やかになるかもしれません。

9月はお彼岸の季節であります。毎日の悩み大き私たちを優しく見守ってくれているご先祖さまに感謝し、日々苦しくとも、精一杯、丁寧に過ごしたいと思います。
(-∧-)合掌・・・