9月に入りましたが暑さが続いています。今夏の酷暑は心身の負担大きいだけでなく、水不足による農作物の被害を聞いたかと思えば、すぐさま海温上昇による集中豪雨の被害が聞こえてきたりと、自然環境の変化にも翻弄された夏でした。
仏教では「生きるということは苦しいことだ」と教えています。
それはなぜなら、どんな人でも例外なく、生まれたら、年々に老いて、しだいに病に冒され、やがては死にゆく存在だからです。これを「生老病死・しょうろうびょうし」と言いますが、仏教の本質でもあり、私たち人間の抗うことのできない定めでもあります。
この言葉は一見、残酷な印象を持ちますが、少し考え方を変えて、「老いてこそ心豊かな日々があり、病んでみてはじめて感謝できることも多く、そして、ようやく生きるという過酷な現実から解放されて永遠に眠ることができる」と受けとめれば、人生の過ごし方の景色が穏やかになるかもしれません。
9月はお彼岸の季節であります。毎日の悩み大き私たちを優しく見守ってくれているご先祖さまに感謝し、日々苦しくとも、精一杯、丁寧に過ごしたいと思います。
(-∧-)合掌・・・
