わたしたちは、ご先祖や亡き人が、どこにいて、どんなふうにお過ごしになっているかということを思い詰めるまでではありませんが、それでも時に、普段の暮らしの一片で、その存在を至極身近に感じる瞬間があったり、また、もう会うことができない寂しさをあらためて痛感したりします。このような故人に対する想いは、遺族である私たちには共通しています。とりわけ、この想いが〝お盆〟という期間になりますと「故人が帰ってくる」という切実な愛惜が湧き上がり、一様にお盆室礼の型に習い、お仏壇が有ろうが無かろうが、お迎えの準備万端整えて、ご先祖や亡き人の一時帰宅を待ち望みます。さらに、滅多に帰省できない遠方で暮らす子供や孫たちも〝お盆休み〟よろしくこの時ばかりと、お供物を土産に携えてやってきます。このお盆という時期にわたしたちは、なぜここまで亡き人への想いを形にするのでしょうかと、よくよく考え廻らしてみても理屈ではまったく説明できない不思議さと、非合理なことが苦手な現代人でも「お盆だけは!」と言ってお坊さんに読経を依頼する健気な想いで営まれるのがお盆であります。
お盆の日中は〝せみ〟が鳴き、夕暮れほどなく〝ひぐらし〟が鳴き始めます。夕べに供えたお線香の香りがほのかに漂うなか、子供や孫たちのにぎやかな声とともに、夕食をつくる音が聞こえてきます。もしこの場に「亡き人がいてくれら・・・」と想うと切ない気持ちと同時に、ありふれた日常にこそある本当の幸せが見えてくる瞬間であります。お盆という仏事をを営む大切な意味はここにあるのかもしれません。
原爆犠牲者の供養
西宮市は市内の宗教法人にむけて、8月6日広島原爆の日と8月9日長崎原爆の日の両日に慰霊のための鐘を鳴らすよう広報しています。
西宮有馬坊は梵鐘を置いていない為、毎年ご供養の法要を営みます。
今年もしっかりと勤行をさせていただきました。
どうか、戦争無くなり核兵器をはじめ多くの兵器が無くなり、平和が訪れますように心より念願を申しあげます。合掌・南無阿弥陀仏。
家族会
サービス付き高齢者向け住宅〝はいにこぽんのいえ〟の家族会を開催しました。
当施設は14居室しかなくサ高住としては極めて小規模です。その分、ご入居者のご家族もみなさん顔見知りになり、大きな家族のような親密さが生まれます。家族会では、職員も一緒に座って昼食をとりながらさらなる親睦を深め、支援の向上に繋げることを目指します。
さよならIQ
長年、ご法務を共にしてきた愛車のトヨタIQが遂に廃車となります。
15万キロを超えたところで役目を終えます。
この間1回だけ事故に遭いましたが、それ以外は故障もなく、また交通違反もなく無事に過ごすことができました。お葬式や法事には何回共に行ったことでしょうか、数え切れません。ただただ感謝です。
さよならIQ・ありがとうIQ(涙)
西宮有馬だより
防災センター体験型研修
阿倍野区防災センター「タスカル」で防災に関する体験型の研修を実施しました。
津波・火災・高潮など昨今の気候環境の変化にどれだけ対応できるのかを身をもって学ぶことを目的にし、35名の職員が参加しました。
阪神大震災と同等の震度7の揺れ体験は、記憶以上の揺れだったことと同時に、かつての西宮市内での被災体験が色々とよぎりました。
何気ない日常
お寺の介護はいにこぽんでは何気ない穏やかな日常が戻りつつあります。
私たちは、何気ない普通の日常を疎かにしがちです。
一日一日が、いかにかけがえのないものなのか、そんなことを思い起こすことなく日が過ぎていってしまいます。
笑っても一日、怒っていても一日。
あらためて一日一日丁寧に過ごしたいものです。
本気の消防訓練
西栄寺法務部と介護部共同で本気の消防避難訓練を実施。
職員には具体的な指示を出さずに役割のみ説明。
消火・通報・避難誘導・逃げ遅れ確認。
実際に行動してみてからの問題点を共有します。
植物の神秘!
植物は、植物同士で特殊な方法で会話し、栄養分などを分け与え助け合う。葉をかじる虫などに対しては、ただ単にかじられるだけでなく、虫の嫌がる物質を出して戦い、植物仲間に危険を知らせる。この地球に花というものが誕生してから、花の蜜を好む昆虫が増え、昆虫を餌にする動物が増え、生物の多様性を生み出した。このような植物の神秘的な営みは、私たちが想像することさえできない超越的なものだ。「草木国土悉皆成仏」小さな草や木にも仏が宿る。このお経をあらためて深々と感じつつ〝花供養〟の意義をまた一つ見出すことができた。
にこぽん研修
お寺の介護はいにこぽん研修を実施しました。
今回は、にこぽんデイサービスとサ高住の合同研修です。
*高齢者虐待防止・スピーチロックを止めよう!
*口腔ケアの基本
いずれも、外部の講師を招くのでなく、自分たちの現場にある課題を共有し、改善を目指すためのグループワークです。