白か黒か

私が今直面している問題は白か黒かの二極のみで戦っているということ。
しかし現実は白と黒の間のグレーが支配している。
完璧な真白って社会生活で成り立つだろうか。

政治や芸能界、ワイドショーで繰り広げられる時事の論争も、白か黒か、善か悪かの二極のみでハッキリさせようと懸命にしている。そういった白か黒論が世の中の主たる論調になり、私たちの身近な世界にも「不寛容社会」や「ゼロリスク社会」「権利主義」となって影響を及ぼしていないだろうか。
赦しのない世の中で本当に良いのか。
『清濁併せ呑む』
日本人の健気な気質を忘れたくはない。

【医学博士 藤川晃成先生からのコメント】
結局私たちは真実を見たといってもそれは複雑な真実の一端を見たと思っているだけで、本当に見れたのかどうか? そしてどこから見ても真実の全体を正しくつかめたのかどうかというとそれは疑問です。結局人間社会はその大半をグレーの中で互いを尊重し?・排除しないように生きるしかないようにも感じています。立場、視点、経験、時代によって人間の規定する真実像も変貌・変化しますね。黒沢明の映画「羅生門」や金子みすず詩{大漁}はとても示唆に富んでいますね。