わたしが、はじめて〝緒方貞子さん〟の名前を知ったのは、2001年に小泉政権が発足し、外務大臣に田中真紀子氏と緒方貞子氏が候補に挙がっていると聞いたのが初めてでした。
それ以来、国連難民高等弁務官の緒方貞子さんに関する事柄に強く興味を持つようになりました。
あるとき、西栄寺の代表住職と東京新宿に出かけた折、幸運にも緒方貞子さんとすれ違ったわたしは、興奮し、握手を求めに追いかけ快く応じていただいた経験の持ち主であります。
緒方貞子さんは、とても小柄で温和な雰囲気からは想像すらできない強い人で、世界各地の紛争地帯でテロ組織や武装勢力と粘り強い交渉の末、難民と呼ばれる人々に対する人道支援を実行し、日本の誇りだと評する人々も多くいます。
そのような緒方貞子さんの著書「私の仕事」草思社2002から
「人間は仕事を通して成長していかなくてはなりません。その鍵となるのは好奇心です。常に問題を求め、積極的に疑問を出していく心と頭が必要なのです。仕事の環境に文句を言う人はたくさんいますが、開かれた頭で何かを求めていく姿勢がなければなりません。」