子供たちの成長は早いもので、幼児の成長を祝う我が家の神事は、三女の七歳参りで満願となります。
「えっ!お坊さんが神事!?」と思われるのもごもっともですが、子供たちには色々と経験をさせてやりたいと思う親心であり、その上で、もう少し大人になってから、自分の考えで、仏教や宗教と向き合って欲しいと考えています。私自身がそうであったように。
『神社は七五三で通い、 青春の時代には教会で賛美歌を歌い、大人になってようやくお寺で人生を思索する。』という言葉がありますが、私たち日本人は、自然に対する感覚が特に洗練されているように思います。
その感覚が神や仏の習合として繋がり、さらに宗教の教義に縛られることのない
その地域に根ざした民間信仰となって生活に密着しています。よくよく考えれば、日本人は、無宗教でも無信心でもなく敬虔な民間信仰の信者なのですね。