深き秋

月日の流れは早いものです。歳を重ねるほど痛感します。
平家物語には「盛者必衰」とありますが、それもまた、秋が紅葉するように美しいことなのかもしれません。

西国二九番・青葉山松岡寺にはt次のような戒めが言い伝わっています。
「老いの戒め」
一、紅葉は春の花よりも更に趣あり、若きより老いて後人間は円熟す、晩成すべし
二、昔日を自慢すべからず、人の価値は今日に定まる、励むべし
三、余命少なき一日は、若き日の十倍の価あり、慎むべし
四、世間に陰徳の種子まけば、家門に陽報の花咲かん、努むべし
五、いまだ死を免れたるものはあらず、迎えのある時は、安んじて旅立つべし

毎日を丁寧に生きて、自然の摂理を素直に受け入れて委ねていくことが肝要かと
感じています。

秋深まる西宮坊の階段