葬送儀礼において、お経を唱えるというのは供養の一つといえます。
お経とは、お釈迦さまが語られた言葉を後々物語調に記したもので、その数は八万四千ともいわれています。
浄土真宗では、「浄土三部経」が根本聖典として、お釈迦さまの「出世本懐」の教えを聞かせていただくのが、お経を唱えることの意味です。
さらには、お釈迦さまの本意を明らかにされた七高僧や親鸞聖人ご教導の「偈文」をお経とともに唱え、その意味は、阿弥陀仏が願われた『あらゆる時代の全ての人々、命ある全ての生きものが等しく御救い導かれる』ことを聞かせていただき得心することが、お経を拝読することの重要な意味であります。