アミダ仏は太陽をシンボライズした絶対仏であります。
経典ではアミダ仏のほか、〝無量寿仏〟や〝無量光仏〟の名が登場します。
アミダはサンスクリット原語のアミターの音写で「無量」の意味です。
そこに、アーユス「寿命」や、アーバー「光」を加えれば、
無量寿や無量光になるというわけです。
アミダ仏を一言でいうならば「永遠の命」ということになります。
太陽のような超越的な存在が、西の彼方に沈んでいく様をみて、
その先にある仏の世界を見出したのが「浄土信仰」の原点です。
しかし、西の彼方にある極楽浄土は、外の世界ではなく、
自分の内にあるとも考えます。自分の考え方や行いを正し、
至心にアミダ仏の名を呼び続ければ、そのうち真理を得て、
生きながらにして極楽浄土に達するのです。
極楽浄土は〝場所〟ではなく〝状態〟と考えれば、
現実味をもって捉えることができるかもしれません。